ソニーは8月26日、BDレコーダーの2009年秋モデルとして、フラグシップモデルの「BDZ-EX200」を含む5機種を発表した。
BDZ-EX200は、従来のXシリーズからデザインと設計思想を踏襲し、専用の高画質回路「CREAS 2 plus」を搭載するなど、画質と音質に注力したモデル。11月中旬に発売する。一方、ミドルレンジの製品として、従来のL/Aシリーズの後継となる 「BDZ-RX50/RX100」、スタンダードモデルのTシリーズをリプレースする「BDZ-RX30」、シングルチューナーモデルの「BDZ- RS10」を9月に発売する予定だ。初心者にも分かりやすいメニュー画面「らくらくスタートメニュー」などを採用し、VHSデッキからの移行を促進すると いう。
RX/RSシリーズは、基本的に共通の新デザインを採用。凸凹の少ないシンプルさは従来と変わらないが、いずれもフロントパネルの中央にBDド ライブを配置し、正面からドライブのトレーが見える“センターレイアウト”となった。またフロントパネルは上下で色が異なるツートンカラーのハーフパネル 仕様で、モデルごとに色が異なる。例えば上位モデルのBDZ-RX100は高級感のあるブラックで、BDZ-RX50はガンメタリック。スタンダードモデ ルの2機種はシルバーといった具合だ。
従来機に比べ、奥行きは約6ミリ、高さが約10ミリ削減した省スペース設計も特徴だ。外形寸法は、4機種共通。約430(幅)×69.8(奥行 き)×327(厚さ)ミリとなっている。また、前面向かって右側にはカムコーダー連携や“おでかけ”に便利なワンタッチボタンを備えた。
機能面では、自動録画機能の「おまかせ・まる録」といった特徴をそのままに、進化した高画質回路「CREAS 2」や新しいMPEG-4 AVCエンコーダーを全モデルに採用。また上位モデルに「スカパー!HD録画」などの新機能を搭載している。さらにWチューナーモデルでは、2番組同時録 画時に両方の録画ユニットで「おまかせチャプター」が使えるようになったほか、XMBの設定からデフォルトの録画先に「録画1」「録画2」を指定すること ができるなど、既存ユーザーから要望の多かった部分にも大きく手を加えた。
●「CREAS 2」に8倍録画
CREAS 2は、従来のCREASと同じチップを使いながら、ソフトウェアの変更によりいくつかの新機能を加えたもの。例えば、接続するモニターの種類によって、そ の特性に合わせたパラメータのプリセットを設けている。セットには「液晶テレビ(明るい部屋」「液晶テレビ(暗い部屋)」「有機ELテレビ」「プロジェク ター」「プラズマテレビ」の5種類がある。
また暗部の階調性を向上する「クリアブラック」も新しい。クリアブラックは、ガンマ特性を見直しつつ、画質マイスターによる色調整を加えてお り、「陰影に富んだシーンでは“つややかな黒”を演出する。CGアニメの金属感などをリアルに表現できる」といった効果がある。なお、設定は±10ステッ プで調整が可能だ。
MPEG-4 AVCのエンコーダーも新しくなり、他社と同じようにフルHD解像度のまま最長“8倍録画”にまで対応した。平均ビットレートは3Mbpsとなるが、録画 時のビットレートをシーンに割り当て、従来よりダイナミックに制御することで、より長時間の録画に対応したという。
ユニークな新機能として、「ジャンル別エンコーディング」が挙げられる。こちらは電子番組表(EPG)の番組情報を参照し、スポーツやアニメと いった番組ジャンルによって録画時の画質パラメーターを自動的に最適化するというもの。例えば、録画番組がスポーツ番組なら、動きの滑らかさを重視してブ ロックノイズの発生を防ぐ設定に、アニメでは輪郭部分に発生しやすいモスキートノイズを低減する設定に切り替わるという。
●カンタンメニューも搭載
BDレコーダーの普及に合わせ、VHSから買い替える初心者層に訴求する“カンタン新機能”も備えた。例えば「らくらくスタートメニュー」は、 初心者が戸惑いやすいXMB(クロスメディアバー)の代わりに設けた新メニュー。リモコンの専用ボタンを押すと、予約、再生、視聴、ダビングといった基本 操作に絞った目的別のメニューが並び、画面に表示される操作ガイドに沿ってボタンを押していけば、迷わず操作できるという。
また、録りためたVHSテープをBDダビングしたい人のために、機器の接続からダビング操作までを写真入りで分かりやすく解説する「カンタンVHSダビング」も用意。VHSのコレクションをBDでコンパクトに保存することを提案する。
デジタルカメラやカムコーダーとの連携も強化した。全機種にUSB端子を備え、動画と静止画の取り込みに対応したほか、BDZ-RX100のみ マルチメモリーカード対応のスロットを用意。最上位機(BDZ-EX200)を除く4機種には「ワンタッチダビングボタン」を備える。
さらに、BDへダビングする際の専用メニュー作成アプリケーション「思い出ディスクダビング」を用意。思い出ディスクダビングは、コンテンツを 撮影日時ごとに分かりやすく並べる「カレンダービュー」など、BD Javaを使ったリッチなメニュー画面を作成できるのが特徴だ。
●機能の違い
「スカパー!HD録画」のサポートも大きなトピックだ。10月移行に70チャンネル以上へ拡大する予定のスカパー!HDは、DTCP-IPと DLNAをベースにした録画機能を提供している。新製品では全モデルが対応。LANケーブルで対応チューナーと接続すれば、チューナー側で行った録画予約 の情報がレコーダーに転送され、一体型と同じような感覚で利用できる。録画時はDRモード(TS記録)のみとなるが、BDへのムーブや「おでかけ転送」も 可能だ。
その「おでかけ転送」では、従来からサポートしている「PSP」やビデオ対応「ウォークマン」にくわえ、新たに携帯電話やカーナビの「nav- u」に対応する予定。nav-uに付いては、対応機種が今後登場する予定。一方の携帯電話についてはキャリアから発表がある模様だ。
なお、「スカパー!HD連動」やDLNAのサーバとなる「ソニー ルームリンク」、「おでかけ転送」はBDZ-RX50以上のモデルが搭載。一方、「アクトビラ」(ビデオフル、ダウンロード含む)については新製品全モデルが対応している。